唯一無二のポテンシャルを最大限に引き出すために重要なのは、宇宙規模で広い視点を持つことです。いきなりなんの話なのか?と困惑するかもしれませんが、「宇宙規模で考える」とは、一体どういうことでしょうか?
私たちは日常、目の前の出来事や感情に意識を向けがちです。しかし、視点をぐっと広げて、自分という存在を宇宙の一部という壮大なスケールの中に置いてみると、全く異なる景色が見えてきます。この世界を構成する根幹部分について紐解いていくには宇宙規模に視点を広げる必要があり、人間のポジションは以下の縮図になります。
宇宙-銀河系-地球-国-人間-細胞-原子-素粒子(物質の一番小さい単位)…すべては繋がっているのです。この階層構造は、マクロコスモス(大宇宙)の中に私たちが存在し、さらにミクロコスモス(小宇宙)である細胞、原子、素粒子へと繋がっていることを示しています。興味深いのは、一番大きいとされるマクロ宇宙まで視野を広げると、なぜか一番小さい単位のミクロな素粒子に行きつき、その関係性は不思議とずっとループしている可能性があるということです。
宇宙規模に視点を合わせると、宇宙の中に銀河系があり、銀河系の中に地球があります。銀河系の中にもたくさんの惑星があり、惑星にはそれぞれ個性があります。地球は水の惑星という個性を持っており、表面の約70%が水で覆われ、生命の源である海が広がっています。宇宙から見た青い地球の姿は、この惑星の大きな特徴であり、私たちに恵みをもたらす存在です。
現時点で人類が解明できた宇宙の物質は、わずか4%程度と言われています。残りの96%は未知の領域で、その事実すら合っているのかわからないのが現状です。地球には一つとして同じ国は存在しません。私達の住む日本にも地域ごとに独自の個性があります。
その地域に住む「人」をさらに細分化すると、およそ37兆個の細胞でできている原子の集合体になります。人間も、本書も、皆さんがもっているスマホも、この世の物質は全て原子の集まりです。
その原子をさらに細かくみると素粒子という一番小さい単位になります。極微の世界を扱う法則は「量子力学」と呼ばれ、物理学の中でもとりわけ難しい分野とされ、私たちが持つ常識を超えた驚くべき性質を持っています。
量子力学における「量子」とは、原子や電子などの極めて小さな世界を扱う物理学の一分野
原子やそれらを形作る電子、陽子、中性子、さらに細分化するとニュートリノやクォークなど、私たちの暮らす世界とは異なる法則が働きます。
宇宙の膨張と収縮、ブラックホールの存在、そして量子力学の世界で提唱される「超弦理論」など、現代科学は宇宙の始まりと終わり、そしてその最小単位に関する謎の解明に挑み続けています。私たちを構成する細胞一つ一つにも、生命活動の神秘が詰まっており、そこには宇宙の法則が反映されているのかもしれません。とても理解しづらい部分ではありますが、頭の体操だと思って柔軟に読んでみてください。