私たちは日々生きていくなかで、常にアップデートを繰り返しています。生活している中で私たちは、自分自身が意識的に何かをしていなくても、過去より現在のほうが確実にアップデートされているのです。例えば、昨日まで一度も食べたことのなかったメニューを食べたのであれば、新しい味を知ったとしてすでに一つアップデートされたことになります。
情報の海に飲みこまれないための取捨選択
私個人について言えば、僕は年間約150冊の本を読んでいますので、その分多くの情報に触れていることになります。
情報社会と呼ばれる今、本、ラジオ、テレビなどに加え、SNSの普及によって私たちはさらに強力な情報源を獲得しました。ある記事によると、現代人が1日に受け取る情報量は、江戸時代の人たちが当時受け取っていたとされる情報量の1年分に相当する(※)らしいのです。それだけ現在は大量の知識と情報が流れてきているため、あまりの情報量の多さに僕も含め情報を受けとる側は疲れてしまっているようです。
時間は有限なので、全ての情報を得るのは不可能です。したがって、これからは膨大な情報の中から、いかに良質な情報を取捨選択していくか、情報の本質を見極めていく力が必要になると思っています。これを読んでくださっている方にとって有益な情報になるように、過去の自分が読んだときに役に立つと思うことをテーマにしていきたいと考えています。
※ウーマンズウェルネス
プレスリリース:蓄積疲労を実感しているビジネスパーソンは8割以上 疲労度MAXは金曜日!産業医がすすめる金・土・日の蓄積疲労の解消法(Digital PR Platform) | 毎日新聞 (mainichi.jp)
経験シェアは時に人を助ける
人は常に何かしら課題を抱えていると思うのですが、他人の経験談の中には自分に落とし込める内容のものがあって、聞いていると「私のことだ」といった具合に当てはまるときがあります。
超絶クローズドと呼べるほど閉ざされたコミュニティ、つまりそこで話したことは口外できない秘密のコミュニティのようなものがあり、そこでは経営者として体験したことを話し合います。アドバイスとかではなく、あくまで自分の経験をシェアする場なのですが、僕はここで先ほど述べたような経験をさせてもらいました。
過去の僕と同じような状況にある人は少なからずいらっしゃると思いますので、これからも自分自身の経験をどんどんシェアしていければと思っています。それによって悩みを抱えている方の心が少しでも軽くなり、今置かれている状況を打開できるようなきっかけになれば嬉しいです。
うまくいったこと、失敗したこと、共に沢山経験していますので、そこから得た教訓を日々こうやって残していきたいと思っています。
過去の自分に、失敗談を共有するように皆にシェアする
成功談であれ、失敗談であれ、本人が身をもって体験した話は、問題を抱えている人たちに解決のヒントを提供してくれます。幸いなことに情報化社会の現代では、さまざまな媒体を通じてシェアされた経験談に数多く触れることができるでしょう。しかし、情報過多の時代ゆえ、膨大な情報の中から有益な情報を選び出す力が私たちには必要となってきています。
渋沢栄一の有名な著書「論語と算盤」にこのような一節があります。「成功や失敗といった価値観から抜け出して、超然と自立し、正しい行為の道筋にそって行動し続けるなら、成功や失敗などとはレベルの違う、価値のある生涯を送ることができる」。
他人の経験談に触れるとき、それが失敗か成功かは関係なく、自分にとっても腑に落ちるポイントは確実にあります。素直に耳を傾け、自身と照らし合わせること、そして自身の経験をどんどんシェアしていくことで他の人の助けになります。
移動中やスキマ時間は、音声でもお楽しみいただけます!