私たちは「時間がないからできない」「お金がないからできない」とできない理由を口にしがちです。「僕にはその仕事はできません」とすぐ言ってしまっていませんか?
個人的には、大体「できる」と思うようにしています。「できない」と言ってしまうとそこで思考停止している感じがしてしまうからです。無理やりにでも何か解決策をみつけにいけば大抵のことはできるのではないかと思っています。
そうは言っても、到底できないこと、達成しにくいことは実際には多いのかもしれません。しかし、すぐに「できない」と決めつける前に一呼吸おいて、求められているものは何なのかをきちんと理解したうえで判断してみると、「できる」の幅が広がるかもしれません。
「できない」=「イメージができない」
会社を上場させることについて考えたとき、「できないな」「遠いな」と思ってしまいます。それは物事を見る姿勢や立場、すなわち視座が及んでいないからだと思います。イメージができない、逆算ができないために面倒臭くなり「できない」と言ってしまうのではないでしょうか。
そこで到達地点のイメージを持ち、目的に至るには何と何をやらなければいけないのか、それをやる具体的な策は何があるのかを考えるのです。そこで意外とスムーズにシュミレーション出来ると、「できるかもしれない」という前向きな気持ちに変わると思います。
冒頭でも言いましたが、「できない」と言って早々に拒否してしまうと、創意工夫せず、何も生まれずに終わってしまいます。だからこそ、僕は「できない」とあまり言いたくないのです。
どうやればできるのかをまず考えてみるというスタンスでいると、自分自身が常に成長出来ます。また、「あの人はすぐできないと言わない感じだから一回相談をしてみよう」「あの人に言ったらできるかも」というような印象を持ってもらえると思うのです。すぐに「できない」と言わなければ、相手も気軽に相談しやすいため話が回ってきやすくなります。人よりも、思いがけないチャンスがめぐってくる可能性が高くなるのです。
実際できなくても、考えてみる工程を
実際に「できる、できる」と思っていると、なんでもできるような気がしてきます。言霊の力もあるし、小さいことから一個ずつ一個ずつ自分で工夫して実行していった結果、最終的には本当にクリアできてしまうことも少なからずあるはずです。どうやったらできるかをまずよく考えてみて、それでもできないとなったらそれはしようがないことです。そこで初めて「できない」と判断するのです。
やってみる前から「できない」とすぐ諦めてしまうと、そこで思考停止してしまって成長する貴重な機会を失うことにもなりかねません。一度チャレンジしてみてからであれば、できなくても「できない理由」をはっきりと見つけられるのではないでしょうか。理由が分かれば、それが自分の経験値になり、別の機会に生かすことができるかもしれません。つまり難題がきてもどうやったらできるかをまず考えてみるという工程が大事なのです。
「できない」の先にある新しい可能性
時間、能力、お金、何かをやり遂げるには相応のリソースが求められます。よって、それらが欠けると当然目的を達成することが困難になってきます。しかし、困難な状況にあっても「できない」と速断することは避けたいものです。
「できない」と早々に切り捨てれば楽になるかもしれませんが、そこをこらえて自分なりに試行錯誤してみましょう。分からないなりに試行錯誤してみると、それが自分の経験になり、引き出しが増えます。これを繰り返していくことで、今まで気付くことのなかった新しい可能性を発見できるかもしれません。
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