皆さんはキャンプに行った経験はありますか?
僕にとってキャンプは趣味の1つで、最近もよく行っています。
「暑いからやだな」「準備がめんどくさいな」と思っている人も多いでしょう。でも、自然に囲まれながらキャンプをすることは、体の疲れが取れたり、自分と向き合うことができたりと、良い事がいっぱいなんです。
今回は僕がキャンプに行き始めたきっかけと、キャンプをすることで実感した驚きの効果についてシェアしていきます。キャンプに行った経験が無い人に、少しでも興味をもってもらえると嬉しいです。
「体は疲れても、心と頭は疲れないのがキャンプ」
引用:Snow Peak公式サイト
僕はTHE APP BASE(株)というベンチャー企業を経営しています。特に創業当初は朝昼晩めちゃくちゃハードに働く日々。体への疲労が溜まっていき、謎の背筋痛にも襲われました。マッサージや温泉に行っても一時的によくなるだけでした。
そんなある日に、家族でキャンプに行くことになりました。新潟県燕三条にあるスノーピークのキャンプ場を借りて、必要な道具もレンタルして初キャンプに挑戦。テントを立てることも慣れないキャンプ場での料理も、最初は全然分からなくて手こずりました。
でもキャンプをしていくうちに、不思議と疲労が取れていくような感じがしたんです。キャンプって慣れない環境でテントを設置したり料理を作ったり、子どもたちが夜は興奮してなかなか眠れなかったりと案外体力を使うので、肉体疲労は溜まるでしょう。ちなみに疲労にはこの「肉体疲労」と「神経疲労」「脳疲労」の3種類があると言われています。
【自然の中に身を置くと、人間の源泉が湧き出てくる】
仕事をしていると、この3つの疲労がだいたい全部溜まっていきますが、おそらくキャンプは肉体疲労だけで、神経疲労と脳疲労は溜まらず、逆にとれていくんじゃないかな?と思うのです。僕は自然の中に入ると、少しずつ体の疲れがとれていくような気がします。
大自然の中にいて、緑の香りや良い空気、焚火の動きや音、広大な山々や空などを体中で感じることで、人間の源泉と同期し、体が整っていくような感覚になるんです。
同じような場所に行ってもホテルに宿泊してお金を払えば、綺麗に整えられたベッドは用意されているし、すぐに温かい料理と美味しいお酒が出てくるのに、キャンプは一つ一つ手間がかかります。だけど、その手間がかかることもキャンプの魅力。
現代社会は、これでもかというくらい発展しています。お腹が空いたけど料理するのがめんどうなとき、UberEatsのようなデリバリーや、飲食店でのテイクアウトも充実しています。スーパーやコンビニでもおいしいお惣菜を買うことができます。家事代行といった、家事の外注やロボット掃除機を代表とするAI家電も一般家庭でも広く浸透しています。便利さと引き換えに、人間に備わっている野生の本能が失われているのではないでしょうか?僕はキャンプをしていると、そんな自分の本能に近づける気がするのです。
【らしさを引き出す方が合理的な理由とは?】
合理的に動く人が多い世の中ですが、本当の合理的って一体何なんだろう?と考えてみました。ちなみにネットで検索すると「道理や論理にかなっているさま、無駄なく能吏的※であるさま」と出てきます。
※能吏的とは:能吏(のうり)とは政治的手腕、行政的手腕に優れた人物を指す。 引用:wikipedia
「数字をあげたりお金を稼ぐうえで、これをやったほうが早い」ということを合理的とする「早さを評価する」世の中ですが、僕は自然の中に身を任せることのほうが、一番合理的なんじゃないかなと考えます。
「お金が儲かるからこっちをやろう」っていう発想は実は合理的じゃなく、人はそれぞれ個性があるから、本当に好きなことをやっているときのほうがパフォーマンスが高いと思うのです。好きじゃないことでお金を稼ぎに行っても、結局好きな人には敵わないってかんじ。お金を稼ぐことだけが目的では「誰かのために、世の中のために」と思ってやっている人とその「こと」への熱量や向き合う姿勢も違うので、結果が出るまでの時間や過程が大きなストレスにもなりかねません。
キャンプをしていて、自分自身が自然の中にまみれることで、自分の源泉を引き出せる感覚になります。だからぜひ皆さんも、キャンプに行って自分と向き合ってみてはいかがでしょうか?
都市に住んでいる人や、様々理由でいきなりキャンプが難しくても、観葉植物を部屋に置いてみたり、ベランダでトマトやハーブを育てたり、ちょっとした工夫で身近に自然を感じることができます。ぜひ自然の中で体を休めながら、本来の自分と向き合う機会を作ってみてくださいね。
移動中やスキマ時間は、音声でもお楽しみいただけます!