社会のルールに無理やり適応し、本当の自分を押し殺しながら疲弊して生きているあなたへ。
「自分ってダメなのかな」「もっと活躍できるはずなのに…」…そう感じているあなたは、眠っている本当のポテンシャルを知らず、才能を解放できない場所にいるのかもしれません。
本書は、「あなた自身が持つポテンシャルを最大限に引き出し、幸せな時間を増やす」ための一冊です。多くの人が、お金のために、時間に追われ、心も体もすり減らしながら、まるでロボットのように毎日を過ごしています。
毎朝、けたたましく鳴り響く目覚まし時計に、無理やり体を起こし、満員電車に揺られ、今日も、あなたは「仮面」を被る。会社では、上司の顔色を伺い、同僚と当たり障りのない会話をして、やりたくない仕事を、ただこなす。
「自分って、こんなものなのかな…こんなはずじゃなかったのに…」
心の奥底で、何かが静かに崩れていく音が聞こえる。夜遅く、疲れ果てて家に帰り着き、食事を済ませたら、もう寝る時間。夢を見ることさえ、忘れてしまったかのよう。
私たちは、いつからこんなにも窮屈な世界に閉じ込められてしまったのでしょうか?
心が疲弊してゆく、身体が日常に溶けてゆく、思考が低下してゆく、感情がコントロールされてゆく。
「お金は大切だ」と理解しているけれど、数字をずっと重ねていくことが、いつしか自分自身を苦しめる足枷になってしまうこともあります。
ビジネスを基盤とした社会での常識は、時として、人としての常識とは異なるように感じます。送りたくもない営業メールを送ることや、売り上げを稼ぐためだけに意味を感じられない大量の作業を行うこと、本心ではない発言をしてやり過ごしたりすることもあるでしょう。
いつのまにか、社会の「常識」という名の厚いカーテンで覆い隠してしまうのです。
誰かの役に立ちたい、社会の役に立っていると信じていたいと願いながらも、私たちはどこかで建前で話していることを自覚しています。
そんな毎日に、少しでも疑問を感じたことがあるなら、あなたはすでに「本当の自分」に気づき始めています。
「フツーを平均的に保つ時代」から「個性を大切にする時代」へと移り変わっているにも関わらず、個性を削ぐような制限はどんどん増え、どんな人でも平均値を保つようコントロールされています。規制が増えた結果、コンプライアンスに縛られておとなしくなった世界とは裏腹に、インターネットの世界は過激になるという矛盾が生まれていることに違和感を感じている人もいるかもしれません。社会は発展するにつれて平均化していきますが、本来人間は一人ひとり異なる個性と才能を持っており、「平均」であることこそが不自然なのです。
私は現場監督や設計事務所で働く建築系サラリーマンでしたが、現在は異業種であるIT企業の代表取締役兼クリエイターをメインに、「らしさ」あふれる世界を目指し、自由に生きる人を増やすためのコンテンツを創りつづけています。WEB3スタートアップやドローン関連企業の取締役もしています。建築からITへのまったく違う業界での起業も、振り返ってみると溢れてくる心の声に従い行動した結果です。
複数社の役員を兼務しながら3姉妹の父親でもある私は、22歳の時にバイク事故で内臓破裂、34歳で脳腫瘍の疑いで開頭手術をうけ、絶望の淵にいました。腫瘍がある場所によっては、論理的思考ができなくなったり、言語障害がおきたりするかもしれないと医者から言われた時は、「私の仕事はすべてなくなり、家族が路頭に迷ってしまう…」と目の前が真っ暗になったのを、今でも鮮明に覚えています。幸運なことに後遺症もなく、今も元気に生活できていることにとても感謝していますが、死に等しい体験をした人だけが感じる「我慢して生きるほど、人生には時間がない」ということを痛烈に体感し、家族で過ごす時間や仲間とのかけがえのない時間も、本当に限られているのだと、頭では理解していながらも身体値として強烈に刻まれました。
この経験を通じて、本当に大切なことは何か?を深く考えるようになり、シンプルに自分にとって「ワクワクする体験を最優先にすることが大切」だと確信したのです。人は常に「死」に向かって生きています。自己実現に向かう豊かさの基準を定め、喜怒哀楽を楽しむ人生を邁進することは、早ければ早いほど楽しい時間が増えるということです。
現代の日本人の働き方を見ると、多くの人が「ドーパミン的な幸福」すなわち、お金を最優先に考えがちです。「会社で認められたい」「お金持ちになりたい」「プロジェクトで成功したい」といった欲求は全てドーパミン的幸福に該当します。生活していく上でこのような気持ちが生まれることは当然で、仕事において目標を成し遂げる為の原動力になります。
しかし、貨幣経済は現代社会のコンセプトであり、価値の交換を簡単にした、あくまで仕組みです。お金を稼ぐことは新しい経験やサービスを受けるための燃料として大切ではありますが、お金を稼ぐことだけが目的になってしまうと人間性を失った行動が増えていきます。数字をどんどん積み上げていく働き方には上限がありません。
ストレスを大きく抱えて働くことによって、結果的に心身の健康を害するリスクがあります。一生続く経済成長という幻想に気づき、モヤモヤを感じている人は新しい自分へ変わろうとしている転換期であり、それがあなたの本当の声です。自分にとっての幸せを明確にし、やりたいことで社会に貢献した結果、幸福を感じながら稼ぐことができ、他人の人生ではなく自分の人生を生きている状態に近づけていきましょう。
本書で伝える内容は「自然の摂理×健康の土台×仕事とお金」の3部構成になっています。
①【自然の摂理】あなたに備わっているポテンシャルを理解します。宇宙から銀河系、地球においては海や山、大地や空気、生まれ持った先天性などの「自然のプログラム」を理解します。水は必ず低い方へ流れるといったように、個人もありのままに自分らしくいることが自然の摂理であり、正しいという考え方です。
②【健康の土台】体の構造を理解し、ポテンシャルを最大限発揮する土台をつくります。身体を構成する「人間のプログラム」を理解することで、一点モノの「遺伝子」の個性や、体内時計と言われる約24時間のサーカディアンリズムによるベースリズムに沿う生き方、健康な状態を一定に保つホメオスタシス機能が、心身にどのような影響を与えるかを理解し、先天的に備わる仕組みや遺伝子レベルでの適正を把握した上で、成果を発揮しやすいビジネスや職種に落とし込んでいきます。
③【仕事とお金】ポテンシャルに沿ったビジネスや仕事を選びます。「自然の摂理」「健康の土台」を理解した上で、人間が生み出した資本主義というコンセプトを理解します。自分のポテンシャルを知らずに、「仕事内容やお金の良し悪し」だけの基準から選びがちで、多くの人が失敗します。お金を稼ぐことだけに縛られずに、豊かさの定義を確定させ、ポテンシャルが発揮できる場所を見つけて、心地よく働き、心地よく生きる自己実現へ向かっていきます。
この3つの柱を軸にしてシームレスに繋ぎ、あなたが生きている中で抑え込んでいる潜在的なポテンシャルを全解放し、幸せな時間を増やすための具体的な方法を体系的に解説していきます。ストレスは少なくなり、幸福度は2倍になるようなイメージです。
「ありのままに楽しむこと」と気づいた人は、未来をより良くする。しかめっ面で過ごすよりも、ナチュラルな表現ができる日々は豊かだ。自分にウソはつきたくない。典型的な表現はつまらない。十人十色、みんな違ってみんな良い。ダサくて涙が出るくらい、本音をさらけ出そう。奥底から湧きあがる「自然体」は誰にも止められやしない。楽しむ人が増えポジティブに関わり合えば、きっと優しさが際立つ。好きこそ物の上手なれ。ありったけの「好き」は、チカラだ。
あなたには秘めたポテンシャルが必ず備わっています。この本を読み終えた瞬間から、あなたは好きなことを再発見し、経済的にも時間的にも豊かなライフスタイルを築くための旅に出る準備ができます。自分には合わないことに対して努力するよりも、自分のポテンシャルを自然に活かすことの方がずっと簡単です。最初の一歩は恐怖を感じるかもしれませんが、いったん歩き出せば前進あるのみです。あなたの価値観は、あなたが認めてあげましょう。自分らしく生きるのに他人の許可は不要です。
もう、自分を押し殺して生きることをやめませんか?