私たちの日々の活動は、畑を耕し、種をまき、水をあげ、収穫する一連の作業に似ています。
1. 土壌を育む:心身を健やかに保つ
土は生きています。豊かな土壌があってこそ、植物は健やかに育ちます。人生という畑において、土壌はあなたの「心身の健康」そのものです。健康な心身は、あらゆる活動の基盤となり、豊かな実りをもたらすための源泉となります。しかし、ストレスや過剰な労働は、土壌を疲弊させ、硬くしてしまいます。疲れた土壌を休ませたり、失敗や成功の経験という栄養を与えることで、豊かな土壌へと変貌して行きます。睡眠をしっかりとったり、栄養バランスの取れた食事を摂ったり、適度な運動をしたりと、心身をいたわる時間を意識的に作りましょう。何よりも土壌がしっかりしていないと、どんな種を植えても育ちません。
2. 種を選ぶ:仕事やパートナー
どんな作物を育てるのか? それは、人生において、どんな仕事を選び、どんなパートナーと人生を共にするのか? という選択に重なります。あなたの才能や情熱に合った仕事、そして、あなたを支え、共に成長できるパートナーとの出会いは、人生に大きな喜びと豊かさをもたらします。まいた種に水をあげたり、雑草を抜くなどのメンテナンス作業は、業績を上げる、幸せな家庭を築くといった「目標を達成するための努力」にあたります。しかし、時には、選んだ種がその土地に合わなかったり、予想外の天候変化に見舞われたりすることがあります。
そんな時、焦らず、状況を冷静に見極め、種を変える勇気も必要です。転職や離別は、決して人生の失敗ではありません。新たな学びと成長の機会と捉え、前向きに進みましょう。
3. 収穫を楽しむ:お金や成果、そして成長
豊かな土壌に、適切な種をまき、丁寧に育てれば、やがて収穫のときを迎えます。人生における収穫は、お金や仕事の成果、そして、人間としての成長です。努力が報われ、目標を達成した時の喜びは、何物にも代えがたいものです。収穫した果実は売ることや、分け与えることもできます。そして、その経験は、あなたの自信となり、さらなる成長へと繋がっていきます。
4. 休耕期間も成長の糧となる
畑は手入れせずに1、2年放っておいた場合、あっという間にジャングルのようになり荒れてしまいます。荒れた畑では、作物を栽培することは難しくなりますが、荒れ果てて土が硬くなっても、また耕せばいいのです。畑に残った果実や野菜が朽ち果てても、微生物の働きで土壌の肥やしになり栄養を蓄えて、豊かな土壌になり自然と再生していくのです。人生においても、休息は決して無駄な時間ではありません。むしろ、休息によって強くなるのです。ゆったり行きましょう。