まず「原体験」とは何か、辞書を引いてみると「その人の思想が固まる前の経験で、以後の思想形成に大きな影響を与えたもの」と定義されています。
ここに書かれている「思想が固まる前の経験」というのは、幼少期など限られたときのものを指しているようです。しかしこれについては実体験において気付いた自分なりの定義としては、いくつになったとしても原体験になる経験はあり得るのではないかなと思っています。まず「原体験」とは何か、辞書を引いてみると「その人の思想が固まる前の経験で、以後の思想形成に大きな影響を与えたもの」と定義されています。
ここに書かれている「思想が固まる前の経験」というのは、幼少期など限られたときのものを指しているようです。しかしこれについては実体験において気付いた自分なりの定義としては、いくつになったとしても原体験になる経験はあり得るのではないかなと思っています。
マイナスの経験が、未来を変える
衝撃的な体験や経験を、僕の中では原体験の定義として考えています。
例えばブラック企業に入社し、毎日深夜まで働くうちにこういう生活はしたくないと思い、起業して自由な生活を作る、そういったことでもいいと思います。
いじめられていたとか、事故を起こしたとか、衝撃的な体験というのは人によって様々ですが、原体験というものについてはマイナスな出来事が多くあるのではないかと思っています。しかし、そのマイナスな出来事も、その衝撃的な経験をもって価値観が変わり、変わったことで「私はこういう世界を作りたい」といった考えを持つに至れば、そこから全てがプラスになっていくのではないかと思います。
一番の失敗は、原体験が少ないこと
しくじり先生というTV番組をよく観ていたのですが、しくじり先生として話す人の経験が視聴者の心を軽くしたり、「そういう失敗もあるんだな」と気付きを与えて同じ事態を避けるための模範となったりしているのではと思います。
一番の失敗は、原体験が少ないことと思っています。チャレンジしなければ失敗も成功も起こりにくいのではないでしょうか。乗り越える試練もなく静かに時だけが過ぎていくと思います。
強烈な体験をした人の話は、聞く人を引き込みます。僕もバイクで事故に遭ってしまったり脳腫瘍になったりしたことが原体験としてあります。死んでしまうような体験、実際に死というものを意識したことが何回かあり、それらの経験から時間が有限であることを体感しているからこそ「早くいろいろとやらないといけないな」といった考えに至っているのかと思います。
みんなに合わせない、クセという魅力
以前に「【クセ】がないとつまらない」というテーマを取り上げましたが、やはり本来は皆それぞれ独自の癖があるはずです。幼稚園、小・中学校時代を振り返ってみると「あの経験があったから私の考えは今こうなんだよね」というようなことが多分少なからずあるはずなのですが、大人になるにつれて「大人とはこうだ!」と、まるでテンプレートのようなものにどんどん染まっていき、本来の自分の癖を出しづらくなってしまっている。
「らしさ溢れる世界」というのをビジョンとして、新しいビジネスを今作っているのですが、この「らしさ」は非常に面白いです。
例えば僕の友達でアニメの話をすごい熱量をもって語る、アニメ好きなおじさんがいます。仕事のときにはあまり話さないですが、アニメについて語るときの言葉には熱があって、聞いてみたい!という気分になります。
誰しも時間を忘れて熱中してしまうようなものがあると思います。それを外に出していけば「あの人はこういう癖」というタグが付きます。先程の友達でいえば「アニメ好き」のタグが付いて、その人の魅力が増していくのではないかなと思っています。
一度本当に好きだったものを振り返ってみて、それを隣の人や仲がいい人に出してみてはいかがでしょうか、きっと反応が変わっていることでしょう。
人生に影響を与える経験は誰にでもあるから、引き出すだけ
人生観を変えるようなハプニングやビビッとくるような出会い、成長するごとに広がる人間関係…生きていくなかで、衝撃的と呼べるような経験を人は皆経験するはずなのです。その経験は原体験としてその人独自の思想を形成し、その後の人生に大きな影響を与えるのではないでしょうか。
コロナ禍も、原体験のひとつであるかと思います。気軽に出歩けない時期だからこそ自宅でできる新しい趣味や、トレーニング、資格取得の勉強を始めた方も多いのではないでしょうか。様々なオンラインツールも一気に一般的になりました。これまでは、デザイナーやエンジニア、イラストレーター等のイメージの強かったリモートワークもどの職種にとっても可能性がある時代になってきています。
今までの当たり前が変わりつつある今だからこそ、自分のクセや「オリジナリティ」を見つけてみてはいかがでしょうか。
移動中やスキマ時間は、音声でもお楽しみいただけます!