目に見えるものだけが世界のすべてではないと感じたことはありませんか?
私は量子力学を知った時に、あらゆるすべてが繋がる根源だと感じました。
例えば、私たちが息をするために欠かせない「酸素」。目には見えませんが、確かに存在し、生命を支えています。同じように、私たちの周りには目には見えないけれど、確かに存在するものがたくさんあります。
それはまるで、古くから語り継がれてきた仏教の教え、「色即是空(しきそくぜくう)空即是色(くうそくぜしき)」を証明しているようです。「色即是空 空即是色」とは一見難解なこの言葉は、「物質的なものは実体を持たず、実体を持たないままでも物質的なものは存在する」という意味です。つまり、目に見える形あるもの(色)は、実は実体のないもの(空)であり、逆に実体のないもの(空)こそが、形あるもの(色)を生み出しているという、驚くべき真理を説いており、最新の科学、量子力学の世界と驚くほど共通点を持っているのです。
例えば、水は温度によって姿を変えます。冷やすと固体である氷となり、温めると気体である水蒸気となります。形は違えど、これらはすべて「H₂O」という同じ物質が形を変えたもの。つまり、目に見える形は変化しても、その根底にある「実体」は変わらないのです。まるで仏教の言う「色即是空」を裏付けるかのようです。
- 色即是空: 目に見えるもの(色)は、実は永遠に続く実体(空)ではなく、常に変化し、移り変わるもの。
- 空即是色: 実体がないように思える「空」の状態から、あらゆる形あるもの(色)が生まれてくる。
私たちが普段見えている物質世界は、実は確定したものではなく、絶えず変化する流動的で不確かな状態であることを示唆しています。目に見えない世界に偏りすぎて、現実世界で地に足がつかなくなる人もいるので注意が必要ですが、科学的根拠をベースに「具体」と「抽象」を横断的に思考実験を繰り返すと、目に見えていることだけが正解ではないということがわかります。2500年以上も前に説かれた仏教の教えを、最新の科学が証明するかのような、不思議な共通点。量子力学を探求することで、この世界のプログラムを、より深く理解できるかもしれません。