「お金」に関する不安は、心を大きく揺さぶり、行動を制限する大きな要因となります。
私たちは、「わからない」ものに対して、不安や恐怖を感じます。それは、まるで、暗闇の中を手探りで歩くようなもので、
- どんな危険が潜んでいるのか?
- どこへ向かえばいいのか?
わからずに、不安でいっぱいになってしまうのです。「失敗」に対する恐怖も、同じです。
- 失敗したら、どうなるのか?
- どれだけの損失が出るのか?
- どうやって立ち直ればいいのか?
「わからない」からこそ、私たちは、「失敗」を必要以上に恐れてしまうのです。では、どのようにすれば、「失敗」への恐怖を克服し、大胆な挑戦ができるようになるのでしょうか?その鍵となるのが、 「最低ライン」を設定すること です。
「最低ライン」とは、
- 失敗したとしても、これ以上は落ちないという「安心ライン」
- 万が一、最悪の事態に陥っても、生活できるという「セーフティネットの理解」
です。この「最低ライン」を事前に知っておくことで、私たちは、「失敗」に対する不安を大きく軽減し、より積極的に行動できるようになるのです。多くの人にとって、「失敗」=「経済的な困窮」というイメージが強いのではないでしょうか?しかし、本当にそうでしょうか?
日本では、
- 生活保護制度
- 高額療養費制度
- 失業保険制度
など、様々な社会保障制度が整備されています。
これらの制度を利用することで、たとえ、事業に失敗したり、病気になったりしても、最低限の生活を保障することができます。借金が100万円でも100億円でも、金額の大小に関わらず会社が潰れるときは潰れるし、破産する時の処理は一緒です。もちろん、これらの制度に頼りきりになることは、望ましいことではありませんが、「いざとなったら、頼れるセーフティネットがある」という安心感は、挑戦する勇気を与えてくれるはずです。
この事実を知ることで「やるだけやってうまくいけば最高、失敗しても再起可能」と前向きな気持ちになることができました。漠然とした不安は調べればわかることばかりなので、理解すると不安は軽減します。私自身も、会社を設立する前に、「お金」に関する「最低ライン」を確認しました。
- 会社が倒産した場合、どうなるのか?
- 自分が代表で病気になった場合は、どうなるのか?
など、様々な情報を収集し、専門家にも相談し、「最悪の事態になっても、なんとかなる」ということがわかり、「挑戦する」ことへの不安を大きく軽減することができました。
実際、私が頭部腫瘍を患った際は、手術代などを含め総額1,000万円以上の請求金額でしたが、高額療養費制度のおかげで実際に支払った金額は数十万ほどでした。高額療養費制度は、ひと月の医療費の自己負担額が一定額を超えた場合、その超えた分を払い戻してくれる日本の社会保障制度です。これは、日本が世界に誇る優れた社会保障制度の一つと言えるでしょう。多くの先進国では、日本のような国民皆保険制度は存在せず、民間の医療保険に加入することが一般的です。民間の医療保険は、保険料が高額で、保障内容も限定的な場合が多く、すべての人が、十分な医療保障を受けられるわけではありません。また、高額療養費制度に相当する制度がない国も多く、高額な医療費が、患者の経済状況を圧迫するケースも少なくありません。日本の高額療養費制度は、国民皆保険制度と組み合わせることで、すべての人が、経済的な負担を心配することなく、質の高い医療を受けられるという点で、世界的に見ても、非常に優れた制度と言えるでしょう。
「失敗」を恐れる理由のもう一つは、「他人の目」があります。
- 失敗したら、周りの人にどう思われるだろう?
- 笑われるかもしれない…
- 恥ずかしい…
そんな風に、他人の目を気にして、行動を制限してしまう人は少なくありません。しかし、本当に大切なことは、 「他人の評価」ではなく、「自分自身の価値観」 です。「失敗」は、決して「終わり」ではありません。「最低ライン」を設定することで、不安を軽減し、行動力を高めるための、 「心のセーフティネット」 を設定し、大胆に挑戦しましょう。全ての悩みや心配ごとを吹き飛ばす方法は、反応しなくていいことに執着せずに、過敏に反応をしないように把握しておくことです。