「生きづらさ」は、本来の自分に戻るホメオスタシスの制御反応

私たち人間を含む、すべての生物には、「ホメオスタシス(恒常性)」と呼ばれる、驚くべき能力が備わっている

ホメオスタシスとは、「自動修復システム」とも呼ばれ、身体の内側や外側の環境が変化しても、常に一定の状態を保とうとする、生命維持の根源的な力です。例えば、気温が上がれば汗をかいて体温を下げ、寒くなれば震えて体温を上げます。怪我をすれば、自然治癒力で傷を治し、病気になれば、免疫システムが働いて病原菌と戦います。これらの働きは、すべてホメオスタシスによるものであり、私たちの生命を維持するために、24時間365日、休むことなく働いているのです。驚くべきことに、このホメオスタシスは、私たちの身体だけでなく、地球全体にも働いていると言われています。

近年、地球温暖化や異常気象など、地球環境の危機が叫ばれていますが、これは、人類が経済活動を優先し、自然環境に過剰な負荷をかけ続けた結果と言えるでしょう。しかし、パンデミックによる経済活動の停滞をきっかけに、大気汚染が改善したり、生態系が回復したりするなど、地球環境が回復する兆しも見られています。これは、まるで地球自身が、ホメオスタシスによって、本来のバランスを取り戻そうとしているかのようです。そして、私たち一人ひとりもまた、唯一無二のポテンシャルが備わっているので、本来の居場所に戻ろうとします。

仕事や人間関係でストレスを感じたり、「生きづらさ」を感じたりすると、あなたの心と体が、「今の状態は、本来のあなたではない」「正しい道から外れている」と、メッセージを出します。実は、このホメオスタシスは、身体だけでなく、「心」にも働いていると言われています。「自分らしくないこと」を無理して続けていたり、「心の声」を無視して生きていたりすると、心はバランスを崩し、ストレスや不安を感じやすくなります。それは、まるで、本来の軌道から外れてしまった人工衛星のように、不安定な状態です。

本来、私たち人間は、自然の一部として、調和とバランスを保ちながら生きていくようにデザインされています。しかし、現代社会の価値観に縛られ、自分の心に嘘をつき続けると、心と体のバランスが崩れてしまいます、「生きづらさ」を感じた時、「違和感」や「不快感」を無視せず、あなた自身の調律を促す大切なチューニングサインです。楽器も音がずれていると、美しい音を奏でることはできません。それは、決して特別な新しい何かをすることではなく、不要な束縛やプレッシャーを手放すことです。

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この記事を書いた人

佐藤 駿のアバター 佐藤 駿 クリエイター | 作家

学校では教えてくれない「遊ぶように生きる」最高の仕事術「PLAYプログラム®」︎準備中!バイク事故/脳腫瘍疑惑で絶体絶命を2度経験→生き方をアップデート | ①潜在ポテンシャル ②心身の健康 ③自動化ビジネスを融合して、利益は2倍/働く時間を1/2に | ひとり起業(事業売却6回) | 3社取締役 | 3姉妹のパパ

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