「人が良い」こそ最強

【人が良い】は、仕事でもプライベートにおいても最強のスキルだと思っています。
僕は長野県伊那市というところに住んでおり、商工会議所の青年部に所属させてもらっています。地方コミュニティと東京コミュニティのギャップから場所による考え方の違いについてシェアしていきます。

地域のイベントは至極真面目な大人の努力

青年部の活動は、地域のイベントを作ったり、そのイベントを作るために飲み会を開いたり、地域の社長や後継者が集まってボランティア的に、ボランティアどころかお金を出してイベントを開催することもあります。飲み会が多くて、それだけが原因ではないかもしれませんが、おそらくこの10年ほどで7~8㎏ぐらい太ってしまいましたw

子供の頃に何気なく参加し楽しんでいた地域のイベントは、一見変わった風に見える大人たち、青年部の皆さんが至極真面目に取り組んで作ってくれたものだったのです。今僕がその活動に参加させていただいていると思うと感慨深いものがあるし温故知新の大切さも少しづつ理解し始めています。

地方と東京では、根本の考え方が違う

もともと東京をベースに仕事をしていた所為もあって、資本主義上のスピード感にかなりまみれていました。ですから、どうしてもビジネスロジックで物事を判断することが多い傾向にあります。「これはこうだからこうだよね」「痛みはここだから、これを解決しよう」といった感じで東京を離れてからも同じようにやっていたのです。
しかし、地方では考え方がそうではないことが多いのです。とくに昔からの慣習や近所との繋がりを大切にしているので、多少効率の悪いやり方であっても、それがそのまま受け継がれていることが多いのかもしれません。
どちらの考え方もいいところがあるなと思っていますが、僕は今でもベースはロジカルな考え方になっています。ただし、この考え方をとっているとやはり地方では結構冷酷に見られます。「どこか冷たいな」「心がないな」という印象を与えてしまうようです泣

論理の理解は大事。だが、数字だけじゃないのが人間の社会

東京と地方とのコントラストのようなものがあって、数字やロジックがものすごくきれいなビジネスプランを書いていたとしても地方ではそういった部分とは関係なしに、仲がいいとか人が良いとかのほうが応援してもらいやすかったりします。仲がいいとか好意的に見られるということは、信頼関係があるからこそであって、そこには関わった時間や深さ、共に何かを作って達成した成功体験などが影響しています。
ですから、どれだけビジネスプランとしてきれいなことを書くのも、もちろん大事ですが、決してそれだけではないというのが人間の社会なのかなと思っています。

コミュニケーションに隠れた想い

コミュニケーションに関しては、語弊を恐れずに言えば、やはり都市圏というのは結構薄い気がします。東京でも昔ながらの下町などは義理人情に重きを置き、昔ながらの近所づきあいをしているところもあるとは思いますが、近所付き合いに関しては僕の場合はあまり印象がなかった感じです。
逆に地方では濃すぎるところもあって、少し出かけただけでも誰かしらに会うことが多く、監視まではいかないですけど少し窮屈な感じがします。ですからコミュニケーションが濃いことも良かったり悪かったりするのかなと思います。
その昔、僕は若さゆえに尖っていたんですよね。そんな僕に対して地元の先輩たちは、会えば話しかけたり、飲みに誘ったりしてくれていましたが、そのときは全然参加しませんでした。今思えば、尖っていて少し溶け込めていないようだから誘ってみるか、といった優しいアニキ心だったのかなと思います。

「信頼」という地層の形成

仕事では次々と新しいテクニックやツールが出てきますが、そこに寄せたモデルだけをやるというのはすぐ廃れていってしまうし、本質的に役に立っていなかったなら後に何も残りません。

人間関係やビジネスにおいて「信頼」というものは、たとえ時間が掛かったとしても「社会や、すぐそばにいる大切な人にとって役に立つコト、モノ」を愚直に作っていくことで担保されていくはずで、それは地層のようにレイヤーが重なって一つの大きなものになっていくのだと思います。

これは前述していた地方的な考え方に近く、東京のような都心部でも大きな付加価値として優位になるのかもしれません。考え方そのもに違いはありますが、それはベースの違いであって人と人との関わり合いの中で信頼形成は必然的に生まれているかと思います。

『人が良い』は貢献の積み重ね

「人が良い」にはそれまでの蓄積によっていろいろな意味が含まれているのだと思います。人の良さがあって、信頼というベースがあるからこそ自分が困ったときに助けてもらえるのではないでしょうか。そして、その経験から自分も他人に対して手助けするヒントやきっかけを得て、新たな信頼を積み重ねていけるのだと思います。

自分のスキルや経験を、対価としてお金に換算して行くのが仕事ではありますが、無償であってもお世話になった人が困っていたら手を差し伸べ、共に考え、実行するお手伝いができる人になれば松下幸之助も唱えた「たらいの法則」で結局自分も豊かになるのは実感しています。

たらいの法則:たらいに入った水を手で自分の方にかくと、 水はたらいを伝って外側に逃げていってしまう。 逆に、水を前に押し出すようにかくと 同じようにたらいを伝って自分の方に返ってくる。引用:six shifts,東洋経済

僕も先輩にやっていただいたようなことを少しずつでも継承し、次に伝えていけるようになれればいいなと思っています。まだまだなところもありますが、そういう考え方をこれからも持ち続けていきたいですね。

「人の良さ」は、最強のスキル

ビジネスの場面でも最終的には人間性の違いが成果に影響します。「人が良い」ことは、特に人とのつながりが強い地方では重要な要素になってくるはずです。いずれにせよ「人の良さ」はどのような場面でも必ず自身の助けとなってくれる最強のスキルと言えそうです。資本主義の側面だけで見れば、損をする行為だとしても、人徳を積んでいる人は辛い時にこそ助け舟がでます。

移動中やスキマ時間は、音声でもお楽しみいただけます!

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「人が良い」こそ最強 by らしさ溢れる世界へ。 東京で働いていた僕はビジネスロジックで物事を判断することが多い傾向にあります。しかし、地方では考え方がそうではないのです。どちらの考え方もいいなと思っています。...

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この記事を書いた人

佐藤 駿のアバター 佐藤 駿 クリエイター | 作家

学校では教えてくれない「遊ぶように生きる」最高の仕事術「PLAYプログラム®」︎準備中!バイク事故/脳腫瘍疑惑で絶体絶命を2度経験→生き方をアップデート | ①潜在ポテンシャル ②心身の健康 ③自動化ビジネスを融合して、利益は2倍/働く時間を1/2に | ひとり起業(事業売却6回) | 3社取締役 | 3姉妹のパパ

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