白黒つかない問題は、直感で決めろ

仕事や家庭でも白黒つかない問題というのは多くありますよね。僕も奥さんとケンカをするときは、だいたい似たような感じでバトルになっていますw そもそも考え方のロジックや思考回路がお互いに違うから、そのズレで意見が合わないところが出てくるのだと思います。

人それぞれ価値観が異なるので正解と呼べるものは一つとは限らないはずです。ケンカをしつつ「グレーゾーンの落としどころ」を探していき、お互いにフィットする場所を探し当てることがケンカの終着点であるような気がします。これを奥さんが聞いたらどう思うか分からないですけどね。

大事なのは、裏取り取得後の「えいやっ」の一歩

仕事でも、新規事業をやるときや、新しい施策を行うときに、「根拠があるのか?」「エビデンスはあるのか?」というふうに言われることもあると思います。エビデンスを調べる、裏取りをするというのは当然大事なのですが、おそらくこの裏取りというところの正解を求め、見つけ出すことは誰でもだいたいできるはずです。根気よく調べて理解すればいいから。

しかしエビデンスをものすごく取ったところで、正解はコモディティ化しています。コモディティ化というのは、生産によって新たに加えられた価値すなわち付加価値を持っていたけども、後にそれが一般的になってしまって価値が下がってしまうことです。それでは何がより大事なのかといいますと、裏取りをして正解を出したあとの最後の一歩だと思います。この部分は結構直感であったりするのですが、どれだけ新しいビジネスや新規事業においてエビデンスで裏取りをしたからといって、うまくいくかどうかは分かりません。ですから、最後の「これでいい、やっちゃおうよ!」というところまで高めて一歩が出せるかどうかがすごく大事になってくると僕は思います。

エビデンスを取るとかロジカルな解釈を持って、事業の全体的な枠組みであるビジネススキームを組むにあたって、MBA(経営学修士)などの肩書きは価値がものすごくあるようです。しかし、今では知識自体は検索などでほとんどが探し出せるようになっているので、それらを実際に行動に移していける人のほうが価値として高いのではないでしょうか。

【先が読めないVUCA時代】

みなさんVUCA(ブーカ)※という言葉をご存じでしょうか?
VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字を取った略語で、要は、何が起きるか分からない、予測困難な状況を表すキーワードです。

現代は時代の流れが早く、一気にルールが変わってしまうような社会です。そのため先が読めない、分からない状況に立たされることも多くなります。今までのエビデンスなどは過去の範例や事例ですから当然そこも大事なのですが、「エイヤッ」と決めて、時代に合わせることが大事なのかなと思うところもあります。

※VUCAとは:もともとは1990年代後半、アメリカ合衆国で軍事用語として発生したもの。現在では、社会環境の複雑性が増し、予測が困難な状況を表すものとして、ビジネスシーンにおいても頻繁に用いられるようになった。引用:wikipedia

AIにはない人間が持つ「らしさ」

僕は「らしさ」が大事とよく言っているのですが、その人らしさが一番面白いと思っています。先ほども言ったように、先のことがよく分からなくなっている時代の中で、最低限の正解を皆が導き出せるようになってきているし、むしろAIなどのほうが先を読むことを得意としています。そういう世の中だからこそ、より一層人間独自の「癖」「らしさ」「偏愛」といった要素が高まってくるのではないでしょうか。「このフィギュアとかすごく好きなんだよね」とか、そういった偏愛がいくつか集まることで自分・個人が形成されているのかなと思います。

日本的テンプレートに当てはめると、職人気質というか、一個の事業、職業を極めることが美意識としてあるような気はするのですが、僕はそれだけでもないなと思っています。最近では「複業」といった、いくつかの仕事を掛け持つことが珍しくなくなりましたし、終身雇用にこだわらず、自分の「らしさ」を生かして起業する人も多くなりました。

もし偏愛が3つぐらいあればオリジナリティになります。フィギュアとキャンプ、料理が好きな人というのは、少し変わった人っぽいですが面白そうですよね。youtuberの活躍が光る時代ですが、そういった偏愛や癖、らしさを生かしているわかりやすい例かと思います。

自分の直感を信じる決断力

職業を決める場合も正解などはなくて、最後は直感になってしまうと思います。ただし、話の道筋がなく非論理的であったり適当な直感ではダメです。反対に、根拠があるうえでの、これ以上調べてもできることがないぐらいに絞り出した後での直感はすごく良いと思っています。

ですから、今回のテーマのような「今、僕はこう思うからいいじゃん」といったことでの直感とは少し違って、論理的思考のベースがあったうえでの直感で決めるといいのではないかなと思っています。僕自身も途中困ることはあっても最終的には「分からないけどたぶんいい方向に向かうからやろう!」といった感じで自分の直感を信じる決断をしています。

最終的には、心がワクワクする方へ行くだけ

普段の生活やビジネスにおいて正解を導き出すには、その根拠となるものを探し出し、きちんと裏取りをすることが大切とされています。しかし、先行きが不透明で複雑な現代社会では、必ずしも筋書き通りの結果が得られるとは限りません。解決しなければいけない時、結局のところ最後に頼れるのは自分の直感なのかもしれません。

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この記事を書いた人

佐藤 駿のアバター 佐藤 駿 クリエイター | 作家

学校では教えてくれない「遊ぶように生きる」最高の仕事術「PLAYプログラム®」︎準備中!バイク事故/脳腫瘍疑惑で絶体絶命を2度経験→生き方をアップデート | ①潜在ポテンシャル ②心身の健康 ③自動化ビジネスを融合して、利益は2倍/働く時間を1/2に | ひとり起業(事業売却6回) | 3社取締役 | 3姉妹のパパ

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